手すりは、体を支える補助として、色々な場面であると助かる設備です。

主に下記の様な箇所によく設置されます。
- 階段
- 廊下
- トイレ
- お風呂
- 玄関
- 玄関先
手すりを設置する主な目的としては、転倒防止が第一に上がります。
次に、立ち上がる動作や歩くのを補助する目的もあります。
主な用途として、体に不自由のある方や体力に衰えのある高齢者のバリアフリーが多くなっています。
手すりの設置工事のポイント

手すり設置工事のポイントは、第一に荷重に耐えられる様に施工する事です。
手すりの部品などはホームセンター等で市販されています。
構成している部品は手すり本体と取付ビスだけなので、それを見た方はDIYで自分で取付出来ると思ってしまいがちです。
確かに、やってみると一度は付くと思いますが、耐荷重について問題があります。
売っている手すりをそのままネジで壁に固定したものの、力をかけたら取れてしまうパターンは少なくありません。
住宅の内壁はほとんどが石膏ボードで出来ています。耐火性などに優れているこの石膏ボードですが、そのままビスを打っても、力をかけるとその部分が欠けてしまいすぐに取れてしまいます。
耐荷重を確保するには
①柱にビスを効かせる
住宅の壁はほとんど石膏ボードで出来ているとお伝えしましたが、その石膏ボードの後ろには、壁を貼り付ける為に入っている木材(もしくは金属)の柱があります。それらの木材にビスを打つ事でしっかりと効き耐荷重を確保する事が出来ます。
ただし、柱は一定のスパンで入っていますが、横向きの手すり場合、設置したいビス位置に対してどうしても合わない事があります。
その場合は、下記画像の様に壁の表面に一旦木材の板を柱に効かせて取付、その後手すりを取り付けるという二段階で対応します。

②下地材を入れる
新築で手すりを取り付ける場合はこの工法です。
上で記載した、壁の後ろ側にあらかじめ木材の下地材を施します。
手すりを付ける位置の壁裏に全て木材がいるので、しっかりビスが効いて、なおかつ表面には手すりしかないので仕上がりは良いです。
ただしリフォームで行う場合、下地材が入っていない壁を一度剥がしてから、下地施工、石膏ボード復旧、壁紙復旧、手すり施工となりますので、やる事が多く費用もかかります。
仕上がりの面ではこちらをおすすめしますが、費用面とのバランスで決めていきます。

費用予想
- 手すり工事基本工賃(下地補強なし) 8,000円/m
- 下地補強工賃 15,000円/2m以内
- 手すり部品代 別途お見積り
助成金
手すり設置は、自治会からの助成金の交付対象となっています。
千葉県市川市の場合、限度額10万円で工事費の1/3が補助されます。
※工事費が30万円だったら20万円、工事費が20万円だったら13万円の自己負担で工事が可能です。市川市HP
交付には事前申請が必要ですので、補助金を活用した工事をご検討されている場合は、事前にご相談ください。